ベトナムでの強い組織づくりは、 給与の「現在地」を知ることから【Vol.22-2026.9掲載】

給与が、人の動きを決める市場

日本以上に転職が活発なベトナムでは、給与水準が人材の採用・定着を左右する最大の要因となっています。実際、弊社の調査によると、現職を離れる理由として63%が「給与」を挙げ、転職先を決める理由としては73%が「給与」を最初の決め手にしています。自発的離職率が日本の1.5~2倍ともいわれるこの市場では、給与水準が組織の強さに直結します。

細分化された労働市場の実態

さらに、その労働市場の景色は均一ではありません。2026年の足元でも、製造業では北部を中心に技術系人材の獲得競争が激化し、IT業界ではAIの普及で人材需要の構造が急速に変化しています。さらに、同じ会社の中でも、ポストによって「どの企業が人材競合になるか」が大きく異なります。工場のオペレーターなら同一地域内の近隣企業が主な競合となりますが、バックオフィス系職種なら業界横断的かつより広い地域の企業が競合になりえます。また、マネージャー層は同業他社との競争が主戦場です。「ベトナムの人件費は安い」という感覚も、もはや一般論としては通用しません。

「全員一律」から「メリハリある配分」へ

このように、労働市場がポストごとに細分化されているということは、全員に同じ昇給をしても、誰かには過剰で、誰かには足りないということでもあります。人材の確保と定着を実現するためには、ポストごとの相場を把握したうえで、優先度に応じた給与配分が必要です。「全社的にいくら上げるか」から「どのポストの給与水準を強化(または抑制)すべきか」
という視点への転換が、今のベトナムでの企業経営
には求められています。

判断の根拠は、給与相場データにある

その判断の根拠となるのが、給与相場データです。「うちの給与は市場と比べてどうなのか」という問いに答えられることが、採用力を高め、社員のエンゲージメントを維持し、経営の意思決定を支える出発点になります。数字の根拠があれば、採用の場面でも、社員との話し合いでも、本社への稟議でも自信をもって向き合え、事業計画の実現に向けた邁進も力強く執行できるようになります。逆に、根拠のないまま給与を決め続けることは、採用競争力の低下や離職リスクの静かな蓄積につながりかねません。

「現在地」を知ることが、強い組織の起点となる

それゆえ、自社の給与水準の「現在地」を把握することが、ベトナムにおける強い組織づくりに向けた確かな起点となります。ICONIC では、その「現在地」をデータで示す給与水準の検索・比較サービス「SalaryHub」を提供しています。ベトナムの給与相場を正確にベンチマークしたい企業様は、ぜひお気軽にお声がけください。

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