ベトナム 新規投資企業インタビュー[南部]【Vol.21-2026.3掲載】

日本での貴社の事業につきまして

当社は、1925年に北海道で前身の一つである「北海道製酪販売組合」が設立され、バターの製造販売を開始してから、2025年に創業100周年を迎えました。これを機に刷新した理念体系の中で「存在意義・志」として掲げる創業の精神「健土健民」は、「健全な土地が健全な食料をもたらし、健全な食料が健全な人間を形成する。」という想いが込められています。この精神を受け継ぎ、現代の社会課題に挑み「食の持続性」を実現することが、現在の原動力となっています。

当社は、乳製品、飲料・デザート類、飼料・種苗など幅広い領域で事業を展開しています。乳製品ではバター、チーズ、育児用粉乳など、飲料・デザート類では牛乳、ヨーグルトなど、様々な生活のシーンに貢献しています。飼料・種苗分野では、国内酪農の持続的発展に寄与しています。研究から、販売に至るまでのバリューチェーンを活かし、次の100年に向けて更なる成長を目指してまいります。

貴社の日本におけるマーケット事情は?

日本市場において当社は、多くの主要カテゴリーで高いシェアを誇るリーディングカンパニーです。乳製品では「雪印北海道バター」「ネオソフト」などのバター・マーガリン類、「6Pチーズ」「さけるチーズ」などのチーズ類でトップシェアを誇っています。

また、飲料・デザート類でも、「雪印メグミルク おいしい牛乳」「雪印コーヒー」やヨーグルト「恵 megumi」シリーズなど、高い支持を得ております。 日本市場は人口減少や少子高齢化により成熟傾向ですが、健康志向の高まりやライフスタイルの変化を背景に、新たな成長機会も生まれています。こうしたニーズの変化に対応するため、機能性や利便性を高めた高付加価値型の商品、機能性素材にも注力してお客さまの課題の解決に貢献してまいります。また、世界的な「たんぱく質クライシス」などの新たな課題に対しても、乳の価値を最大限に活かし、社会全体に還元することで「食の持続性」の実現に貢献してまいります。

今回拡張投資を決定した理由

当社は、現行の中期経営計画「Next Design 2030」において、海外展開の強化を掲げており、「機能性素材」と「チーズ」を大きな成長の柱としています。「チーズ」は、2013年にインドネシアでプロセスチーズの製造・販売を開始しており、次なる東南アジアでの拠点として、将来性の高いベトナムに進出いたしました。ベトナムは、人口増加と経済成長率を背景に、中間所得層の拡大や食の洋風化・多様化が進んでいます。若年層が多く、新しい食文化への受容性が高い点も魅力です。食の洋風化はチーズの需要拡大の大きなチャンスであり、市場の潜在力と成長スピードの速さが進出の大きな決め手となりました。

私自身もベトナムで生活する中で、この国の活気や、現地スタッフの勤勉さに日々刺激を受けています。こうした魅力的な環境下で、ベトナム人メンバーとともに、事業を成長させていきたいと思っています。

今後のベトナムでのビジネス展開の目標

現在当社は、タイニン省フーアンタン工業団地にチーズ工場を建設中です。2025年5月末に着工し、2026年1月末の完成を予定しております。近い将来に、日本で培った製造技術と品質、ノウハウが詰まった商品をベトナムで提供出来る日を楽しみにしています。当社の商品を通じて、お客様の課題解決に繋がれば、これ以上嬉しいことはありません。市場のニーズをしっかりとキャッチしながら、商品開発も進めてまいります。

ベトナムの一人当たりのチーズの消費量はまだ多くありませんが、今後の伸長が期待されます。また、食品加工基地としてのベトナムから、世界へと広がっていく楽しみもあります。インドネシアの拠点とも連携を図り、ベトナムをはじめ東南アジアの需要創造に貢献したいと考えています。

今後も着実に前進し、当社のチーズが、皆さまの毎日の食シーンをより彩りのある豊かなものにできるよう努めてまいります。その積み重ねが、ベトナムの食文化の発展に貢献し、「食の持続性」の実現に繋がるものと信じています。

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ベトナムビジネス・工業団地ガイド 「インベストアジア」

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